2024/02/15 13:45

田舎に行くと茅葺屋根の名残を残す家屋を目にすることがあります。

当園の母屋も昔は茅葺屋根でしたが、時代の変化と共に今はそのカタチだけを
残しています。

屋根のトップ、「破風」にある水という文字についてお客さまからよくご質問を受けるの
ですが、私の家では家を火災から守る火伏せのまじないと聞いて育ちました。

むかし、茅葺屋根の下では囲炉裏で様々な生活の営なまれ、調理をしたり暖を取ったり
火を絶やすことなく使っていたでしょうし、すこし気を抜けば簡単に火事になってしまうことも
あったのでしょう。

昔の人々は火の用心に現代の私たちよりもっと心を配って生活していたのだと思うと、この建物を
眺めるときここで暮らした先祖さんの思いに少し近づいたような気がします。