今年の夏の茶畑は厳しい戦いの日々でした。気温が体温を超えるような猛暑が続き、お茶の木たちも疲れを見せ始めました。これまで、少々の害虫にやられても、立ち直りも早かったのですが、今年はなんだか様子が違う・・・。長引く猛暑と雨が降らいない日々、そして夕立もありません。自然が試練を課しているかのようです。

 

それでも、私たちは有機農法をあきらめません。できることを少しずつ積み重ねていきます。化学肥料に頼らず、有機肥料と堆肥で土を整え、ゆっくりと、しかし確実に土が良くなることを信じて作業を続けます。すぐに結果が見えるわけではありませんが、その先にある未来を見据え、毎月、毎年、地道に取り組んでいます。

 

そんな中、少し気温が下がり、久しぶりにまとまった雨が降った日が訪れました。するとどうでしょうか、お茶の芽が再び力強く成長を始めたのです。自然は時に猛烈な試練を与えてきますが、逆に私たちの手をしっかりと受け取り、応えてくれるのも自然です。

 

９月、１０月もまだ暑さが続くかもしれませんが、私たちは有機栽培でできる限りのことを精一杯やっていきます。そして、あとは自然に委ねます。

 

私たちの思いが、自然に届きますように。